かしわ民話保存会について

仲良く楽しく柏の民話を伝えます

　かしわ民話保存会（以後、当会と称します）は令和５年６月１日に柏市観光協会の下部組織として設立されました。柏市観光協会が柏のむかしばなし観光資源化事業をすすめる中で、代々、人の口によって伝承されてきた民話は、やはり人の口によって語り継ぐことが重要という観点から当会を設立することになったのです。
設立にさきがけて柏市民を対象とした「語り部基礎講座」を開催、講師に松戸市民劇団創立者で理事長の石上瑠美子氏を迎え、語り部の基本である発声や活舌の練習方法を学んでいただき、私からは柏の歴史や語り部の発句と結句、まくらなどについてご説明いたしました。その後、同講座受講者４４名を対象に当会設立のお知らせと語り部として参加しませんか？とお誘いし、３０名以上の方からご参加いただき活動をスタートさせました。とはいえ、初心者の方がいきなり人前で民話を語ることもできませんので、語り部になるための６段階のカリキュラムを設定し、語り部基礎講座で学んでいただいたものに加えて、民話の舞台を巡る屋外研修や課題を与えての実演研修など約半年かけて研修を受けていただきました。現在、当会の会員は語り部として活動する「語り部班」と会の運営や語り部の活動をサポートする「支援班」のいずれか、または両方に所属して活動しています。
令和５年の秋、北柏ふるさと公園で開催された「きたかしわぶんかさい」などで既に数人の語り部がデビューを果たし、これからも続々とデビューしてまいります。また今後は当会主催の語り部の会（仮称）を定期的に開催する予定です。
　当会のモットーは「仲良く楽しく柏の民話を伝えましょう」です。自分が住む街の歴史や民話を学ぶとともに、それをより多くの方々にご紹介するというやりがいを大切にしつつ、人を楽しませるにはまず自分が楽しむ、そしてメンバー同士が仲良く活動する、を基本として、この地に数百年語り継がれてきた民話の数々を絶やすことなく伝え続けるというミッションを果たしてまいります。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　令和５年１２月１１日
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　かしわ民話保存会　会長　中島貴洋